消えてしまいたい衝動
消えてしまいたいたい衝動。
それは苦しくて。
それもあるかもしれない。
消えてしまったなら。
憎い相手に「お前のせいだ!」と言える。
そう、当て付けだ。
私が、消えてしまいたいと思うことは滅多にない。心はある程度健康的なのだ。
ただし、私はあまり家庭環境に恵まれていないので。その問題や過去のトラウマを思い出すたびに苦しくて体調を壊す日もある。
それがたまたま昨日だった。
「死にたい」とは敢えて言わない。
「消えてしまいたい」が正しい。
父親が死んでから、残りの家族のことごとく冷たい情のない仕打ち、はたまた母親の心ない言動の数々に。私はボロボロに傷つき、人生に諦めの気持ちが湧いてどうしようもなくなるのだ。
家族関係で長年精神的問題を抱えて、今は親友と呼べる人間さえ、私の周りにはいなくなってしまった。
顔見知りの知人や時々話す友人の中に、本当に私を想う人間はいないだろうと確信している。
「私が明日に消えても。」
「悲しむ人間は母親だけだろう」
その寂しさがまた自分の心を、
「消えてしまいたい」
と思わせる。
いつになく、暗い文章になってしまった。
私は普段は、楽観的で明るい類の人間である。多少のことは笑って人生を渡っていける。
それでも、ダメージを受けるほどに、荒れた冷たい愛情の全くない兄姉関係や母親と関わりながら過酷な人生を生きて長いのだ。
世のうつ病の人たちが、
「死んだら楽になれるかな」
それほど現実の人生に意味を見出せないで苦しい思いを抱いている。
私は鬱病ではないが、その気持ちはわかるのだ。
昨日から今日にかけて、私の気分はまさに最悪だった。
それでも衝動的に消えてしまわなくて良かったと思える。