天国から地獄へ
私は今44歳です。
44年の人生を生きてきて、27歳までが人生の最盛期だとすれば、28歳から44歳までの16年間は忍耐と地獄の毎日と言える。
27歳までの私の人生は、多分に恵まれていたと言っても過言ではない。
何がその後の人生とは違うのか?
「父親が存命か否か?」だ。
父親が家族を取り仕切る間は、経済的にも家族関係的にも何とか纏まっていたため、私はある程度自由に人生を過ごせたから。
それが28歳の時、父親が死んで。家を実兄が取り仕切るようになってから。父親を除いた家族関係の歯車は狂い出したと言える。
実兄は「徳」にも「人格」的にも、「管理能力」的にも、優れてはいなかったのだ。
後日、トンデモナイ頭痛のタネである実兄が、どれだけ両親や私たちに横暴な態度で大迷惑をかけ続けてきたか、描きたいと思う。
父親が好きだった。
優しくて真面目で優しい人だった。
28歳からは忍耐と地獄の人生と化し、私の人生が落ちぶれても。
それまでの幸せだった27年間の日々を。私は決して忘れない。